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小江戸・川越「時の鐘」--初お目見え、おどろきハウス・前田

カテゴリー:建物の手帳 

とざい、とうざーい。
CCS・小森氏から依頼を受け、ここに「江戸」にまつわるお話(ブログ記事)を折々に、書かせていただくこととあいなりました。拙い雑文書きでございますので、ご期待に添えないどころか、お目汚し。ご勘弁くださるよう、伏してお願いいたします。
まずは建物のジャンルから。

■耐震

 もう? 早くも? 東日本大震災の発生から間もなく2年、福島や岩手、宮城といった東北地方だけではなく、被害は茨城や千葉など、広範囲に及び、復興は道遠しです。一刻も早い復興を祈ります。
 未曾有の災害を前にし、人々の防災に対しての意識が高まり、また、行政も、発生した場合の被害を抑えるために、啓発活動を行っています。
東海地震、東南海地震、南海地震およびそれらの連動、さらには首都直下型地震のリスクが叫ばれ、古い建物の所有者・居住者に対して、建物の耐震診断・強化が求められています。結果、老舗のどじょう屋「伊せ喜」は、費用がかかりすぎること、お客様の安全を考えて休業。未確認だが、建て替え計画があるらしい。江戸時代末期の建築物がまた一つ消えるのだろうか?
歴史的建造物を残すのは大変だ。神田の藪そばも惜しい!

■川越の時の鐘(鐘楼)
指定文化財の耐震診断の実施予算に700万円--。

小江戸と呼ばれる川越(埼玉県川越市)の、蔵造りの町並みにある、 三層構造、高さ約16メートルの鐘楼は、川越の町のシンボル的な存在です。

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寛永年間(1627/寛永4年~1634/寛永11年)に川越城主酒井忠勝が、城下多賀町 (いまの幸町)に建てたものが最初と言われます。川越は、たびたび大火に襲われ、現在の鐘楼は、1893/明治26年に起きた川越大火の翌1984年に再建された4代目とのこと。昔は人が撞いて鳴らしていましたが、現在は機械式で午前6時、正午、午後3時、午後6時の1日4回鳴るようになっており、蔵造りの町並みに 鐘の音が響きます。大きな揺れに襲われても、川越のシンボルは安全、そうしておきたいですね。

川越市によると耐震化は3年計画。

平成25年度に耐震診断、26年度に設計、27年度に補強工事を完成させるとのことで、総事業費は2537万円の予定。

まず25年度は700万円を計上。

震度6強以上に耐えられるか、内部や地盤、傾斜の有無などを調べます。

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 ちなみに、個人のお宅で耐震診断をお考えの場合は、補助金が出ることがあるので、まず自治体に相談してみてください。

次回は、「今鳴るは芝か上野か浅草か」--江戸の「時の鐘」です。
(おどろきハウス・前田/記)