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既存建物を再活用「リノベーション」01

カテゴリー:建物の手帳 

 既存の建物を改修し、時代に合わなくなった機能や性能を向上させ、住む人のニーズを満たし、使い心地・居心地の良い建物に変貌させることを意味しています。
賃貸物件の場合には、家賃の向上、高稼働につながることが見込まれますが、その際には、建物の維持保全・管理・環境にも配慮し、長期にわたる安定経営を可能とする配慮が求められます。
今回は、ホームページでは簡単にしか説明していないリノベーションの事例について、少し詳しく書きます。

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事例1:人気の賃貸物件に生まれ変わった「クレール」
1977年完成(当時築30年)のマンションを大胆に変身させました(2007年5月下旬リノベーション完了)。

建物構造:重量鉄骨構造(SS造)3階建て
最寄り駅:JR東日本京浜東北線 / 東急電鉄池上線 / 東急電鉄「多摩川線」蒲田駅歩5分。

築30年の、古いときの姿です。

 

1階向かって左側の部屋は、表側にドアがあります。

他の部屋(1階、2階、3階)は、中央のドアを抜けて出入りしていました。

 

◆リノベーションは選択肢の1つ

建物が古くなると、外観の見栄えが悪くなります。設備も古くなります。このマンションは、部屋の間取りも、時代にあっていませんでした。結果、入居者の退去後、空き室のままという状態になることが多く、不動産屋さんからは、家賃下げをすすめられるばかり。駅からの距離、間取りからは、相応の家賃です。ですが、不動産屋さんが案内しても、入居したいと言わず、他の、築淺の賃貸マンション、賃貸アパートを選ぶのだから、「安くしないと人が入らない」というわけです。
そんな時に、CCS・小森が相談を受けました。

家賃を下げて入居率が上がれば、大家さんにとって、それでOKという場合もあれば、かえって問題が悪化することもあります。ですから状況を正しく把握し、大家さんにとって最善の答えを用意することが大切です。このケースでは、建物が古いものの、構造躯体がしっかりしていて、耐震性能も問題なかったことから、リノベーションを提案しました。

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提案イメージ01

(外観)

 

 

 

 

 

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提案イメージ02

(エントランス)

 

 

 

 

 

◆完成

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リノベーション完了。

(2007年6月撮影)

どこから見ても新築です。

撮影していると、通りがかりの女性が声を掛けてきました。

 

「前は古ぼけたアパートだったのに!」

「どんな風にしたら、こんなに綺麗になるの?」

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エントランスはオートロックですから、

夕刻から照明点灯。

 

 

 

 

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エントランスに植栽を置くことで、

やさしい雰囲気と、グレード感をアップ

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共用スペースのデザインアップは重要です。

ですから、植栽を配し、

エントランスを入った、1階通路にはベンチを置きました。Corridor1.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壁には暗号の装飾を施しています。

ベンチに座って、重い荷物の整理をしてもいい。

住民どうしでおしゃべりをしてもいい。

暗号を解いてもいい。 

通路を抜けた先にも植栽(隣家との塀の前)。

背の高い植栽で、隣家を隠し、気にならないようにしています。

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この左右に、屋根付きの自転車置き場を設けました。

 次回には、室内(居室)をどのように変貌させたか、ご紹介します。