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菊名物語2 どのようなマンションを建てるか-数十年先を見据えて!

カテゴリー:建物の手帳 

設計コンペをする前に必ずやる事は徹底したマーケットリサーチが重要です。                           現地調査した結果、学生対象の20㎡以下のワンルームマンションが殆んどです。            菊名駅は特急停車駅です。渋谷まで20分、中目黒乗換で銀座まで34分、横浜まで5分、新横浜まで3分と、交通の便が良く、現地は駅から徒歩5分で、眺望の良い横浜屈指の高級住宅地に位置しています。 

賃貸住宅はとかく、借り手のニーズよりも、造る側の都合の企画が殆んどです。造って10年建つと陳腐化が進み、同じような企画の賃貸住宅が大量に供給されて、空室率が上昇し、家賃が下がってしまう賃貸住宅が増えてしまいがち。結果、大家さんは、大変苦しい事態に陥ってしまいます。

収益性とデザインのバランスを両立し、30~40年後もマーケットに通用する企画でなければ、賃貸ビジネスになりません。                                                  建設会社・ハウスメーカーのテクニックというか、トリックというか、「利益が出る」と思わせる方法として、返済期間を長期間にして返済額を低くして手取り額アップさせるテルニックがあります。20年・30年に延ばせば、毎年の余剰金が生み出せるのです。しかし、陳腐化、競争激化についての対策がそこから抜けているのです。

「収益力」に目が行き、デザイン・収益性をあまり考慮しない賃貸住宅。設計家が建主に言葉巧みに説得し収益性・使い勝手・メンテナンスをあまり考慮しないデザインの賃貸マンション。10年経ったら...?

大恐慌のような年に完成し、これからもマンションが大量に供給され、大変な競争の厳しい賃貸マーケットに打ち勝つためには様々な事を考慮した企画を立てなければなりません。                              「ライフパティオ菊名」では、特に広さに重きを置きました。現時点では家具付きにしているわけではありませんが、将来、家具さえ付ければ、欧米では一般的に有る、家具付きワンルーム[殆ど30㎡以上]と同じ広さと設備にしています。                                                   そうしようと考えた理由は、独身者の増加・荷物の増大・大企業の転勤族・ワンランク上を希望する学生・その他の需要が見込まれるからです。(続く)